「Animals Make Us Human」 by テンプル・グランディン
ちょっと幸せになる本を見つけました♪
今までの犬のしつけ本は、「飼い主がリーダーになる」ことを基本としていますが、この本はちょっと違います。
人間社会にとって「安全な、飼いやすい」犬に育てるための人間目線ではなく、「動物が幸せであるかどうか」を基本に動物の目線で書かれています。
著者は自閉症のため、幼い頃から人間とのコミュニケーションが難しかったようですが、動物の気持ちはよく理解することができ、それを利用して畜産動物のストレスのない飼育方法やと殺方法などを考案して来た人です。アメリカでは数年前に「Animals in Translation(和訳表題:動物感覚)」という本がベストセラーになったので、聞いたことのある人もいるかもしれません。
今回の本ではまず、「野生のオオカミはリーダーを中心としたパック(群れ)で生活するため、犬もリーダーを必要とし、パックの一員であることが犬にとって幸せなのだ」という考え方がそもそも間違っているのではないか、というところから始まります。
この「野生の」オオカミの行動は、実は野生のオオカミを集めた「人工的な群れ」の中での観察をもとにしており、本当に野生で暮らしているオオカミの観察を行った近年の研究では、オオカミは「パック」ではなく「父親・母親・子供の家族単位」で生活していることがわかったそうです。
そして、そのような遺伝的背景を持った犬が人間社会に入った時、どうすれば幸せに生きていけるのか。
著者は「人間が親代わりとなって育てること」と提案しています。
私のプロフィールを読んでくれた人はご存知だと思うのですが、これはわたしがジャックをもらったときから実践している方法なのです ![]()
ジャックの場合は、巡り巡ってうちに来たときは既に分離不安症がひどく、私がリーダーとなるしつけ方法をしていたら悪化してしまったからなのですが・・・。試行錯誤をしながら、結果的には分離不安はほとんど解消しましたが、かわりにちょっと甘ったれ犬になってしまいました。まあ、ジャックが幸せならいいのだ。
それはさておいて、この本は、犬はあくまでもペットとして飼う欧米人より、犬猫を家族の一員として考える日本人の方が親しみの持てる内容ではないでしょうか。
著者は、ただかわいがるのではなく、人間の子供と同じようにやはり「しつけ」が必要とも書いています。そういった意味で、従来のしつけ本のしつけ方にもたいへん有用なものがあるとしています。ただ、そのしつけを行う理由(リーダー vs. 親として)が違っているだけで。
他にも、多頭飼いの是非についても書かれていました☆
今回の本は犬・猫・馬・牛・豚・鳥類(ニワトリなど)・動物園の動物と多岐にわたって書かれているので、犬についてはほんの少し書かれているだけで、しつけ方法などもほんの数例が載っているだけです。
・・・が。同じ著者のこちらの本も見つけました。現在取り寄せ中ですが、こちらはペットだけに焦点をあてているようなので、もっと深い内容が書かれているかもしれません。読んだらまた報告しますね。
今回ここで紹介した本の和訳はまだ出ていませんが、とてもわかりやすい英語(アメリカの小・中学生でも読める程度)で書かれているので、英語の勉強にもおススメです。




